世界の通貨特集 世界の通貨特集
ポイント1
値動きの激しいオーストラリアドル
オーストラリアは世界有数の資源国(特に鉱物産業)であり、経済に大きく貢献しています。一次産業から通信・ハイテク関連まで、市場開放政策や低コストの社会インフラの充実により、高い競争力を維持しています。オーストラリアドルの特徴の一つに値動きが激しい点があげられます。(取引量が少ないため)ハイリスクハイリターンではありますが、短期的な投資を好む方にも人気の通貨です。2000年3月ごろまではユーロ安にも影響を受け、ドルや円に対して下落。2000年7月に導入されたGST(財・サービス税。日本の消費税に同じ。税率は10%)の影響で2000年第4四半期にはマイナス成長を記録、輸出・観光で関係の深いアジア諸国が、金融危機に陥ったことで2000年11月には対円で55円台前半まで下落。2001年に入り所得税減税、住宅取得者への補助金支給や豪準備銀行による金融緩和が住宅投資と個人消費を促進して上昇基調。2002年以降、アメリカの金融緩和、ユーロ市場の上昇、経済成長・金利差に着目した豪ドル買いも加わり、2005年9月には86円台後半まで上昇。
ポイント2
高い金利
高金利で特に日本人の外貨預金では依然として人気が高いです。国内の資金不足を外資で補おうとし、外国からの資本流入を促すために金利水準を高めに設定してきました。オーストラリアの金利は中央銀行であるRBA(Reserve Bank Of Australia)が毎月第1火曜日に金利政策決定会合を行い、その時点での経済状況に応じて検討、決定されます。1991年4月頃の政策金利は15%もありましたが、最近は「低位安定」を続けています。その理由に2001年以降に世界経済がディスインフレ傾向を強めたこと、豪財政収支が好転したことが考えられます。ただ、賃金コストの上昇や原材料価格の上昇を背景にして、2002年4月まで4.25%だった政策金利も2002年5月より徐々に政策金利も引き上げられ、2005年3月には5.5%にまで引き上げられて現在にいたっています。
ポイント3
注目すべき点
豪ドル高の主な要因は「一次産品(農作物、貴金属、原油など)を中心とした商品市況の上昇」「日本の低金利」「外国資金による投資の増加」「政策金利の上昇」。反対に豪ドル安の要因として「一次産品を中心とした商品市況の下落」「豪ドル高の行き過ぎによる輸出産業へ悪影響」「住宅市場内需の反転低迷化」「貿易赤字、経常収支の赤字 」。経済指標としては、「GDP」「完全失業率」「貿易収支」「消費者物価指数」「生産者物価指数」などが注目点です。金利水準が他国に比べ高いことから金利妙味の需要による変動、米ドルと反対の動きをすることが多い点から、米ドルポジションのリスクヘッジとして持つ人が多いことも特筆すべき点です。今後の動きの一つとしてNZ等とオセアニア単一通貨の誕生があるかどうかが大きなポイントとなると思われます。

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