世界の通貨特集 ニュージーランド NEW ZEALAND

ポイント1
注目される中国人民元
近年の著しい発展と共に注目度を増しているのが中国の人民元です。中国当局(中華人民銀行)が為替介入によって人民元の変動幅をある一定の範囲内に抑えています。そのため人民元は、為替介入によって対ドルにおいても狭い範囲内で推移することから、事実上 「ドル・ペッグ制(ドルに自国通貨を連動させる緩やかな固定相場制)」と言えます。そうした為替制度を継続するなか中国は、膨大な貿易黒字や外貨準備高などを背景に、90年代から高い経済成長率を維持してきました。その中国に対し、人民元を意図的に低く固定して大量の輸出をしているとの批判がアメリカを中心に巻き起こるようになりました。この動きが後の人民元切り上げに繋がっていきます。
ポイント2
人民元の切り上げ(2005年7月21日)
ついに人民元の為替レートが1ドル=8.28元から1ドル8.11元に切り上がりました。同時に、これまでは米ドルのみに連動させてきた為替制度を、ユーロや円も含めた複数通貨の変動を元に調整する通貨バスケット制の変更が行われました。今回の2%の切り上げにより人民元は『1ドル=8.11元』になりましたが、このレートは中国の 今の国力から考えると低すぎるといわれています。アメリカ、EU、日本により中国に対して人民元切り上げの圧力がかけられています。実際に人民元が切り上げられた場合人民元の価値は急騰すると予想されます。今後も段階的に人民元の切り上げは行われると考えられています。



中国人民元の対米ドル相場がこのところ急ピッチで上昇しています。2008年4月10日に、6元台に突入し、変動管理制に移行する直前の8.28元と比べて18%上昇。中国はインフレ対策として金融引き締めを強化していますが、それだけでは十分ではなく、中国人民元の上昇を積極的に利用しようとの機運が高まっており、中央銀行の中国人民銀行が人民元高を誘導していると考えられています。


 また現在、人民元の対米ドル為替相場の許容変動幅は基準相場の上下0.5%に設定された、きわめて狭い為替バンド制度を採用しています。
 今後、人民元の上昇余地は大きいものと考えられます。人民元高は、アジア通貨高につながり、円高に作用するとの見方もあります。いずれにせよ、人民元の相場動向が世界の通貨に与える影響は、少なからずあると見たほうがよいでしょう。


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